はじめに
小学生低学年の読書感想文は、読書を通して感性を育む上でとても重要な作文のひとつです。読書感想文を書くことで、自分の感想を文章にまとめる力や、自分なりの視点を持つ力を育むことができます。しかし、初めて書くとなると、どのように書いたらよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、この記事では小学生低学年に向けた読書感想文の書き方を丁寧に解説します。
1. 読んだ本のタイトルを明記しよう
読書感想文を書く際には、まず読んだ本のタイトルを文章の最初に明記することが大切です。例えば、「私は『はらぺこあおむし』という本を読みました。」といった具合です。このように、文章の最初にタイトルを明記することで、読み手に対してどの本についての感想を述べるのか明確に伝えることができます。
2. 読んだ本のあらすじを簡単に紹介しよう
読書感想文では、読んだ本のあらすじを簡単に紹介することが求められます。ただし、あまりにも細かい内容を書きすぎると、読み手が飽きてしまう可能性があります。簡潔にまとめるように心がけましょう。例えば、「『はらぺこあおむし』は、食べ物が大好きなあおむしが、一週間でどんどん大きくなっていく物語です。」といった具合です。
3. 自分の感想を書こう
読書感想文では、自分がその本を読んで感じたことを書くことが大切です。例えば、「この本はとてもおもしろかったです。」といった感想を述べると良いでしょう。ただし、感想を述べる際には、その理由や根拠を明確にするように心がけましょう。例えば、「この本は、たくさんの色とりどりの食べ物が出てくるので、見ているだけでも楽しかったです。」といった具合です。
4. 読書のきっかけを書こう
読書感想文では、その本を読むきっかけになった出来事や状況を書くことができます。例えば、「図書館でこの本を見つけたので読んでみました。」といったように書くと良いでしょう。自分がどのような状況でその本を手に取ったのかを書くことで、読み手に自分自身との共感を持ってもらうことができます。
5. 自分と主人公の共通点を書こう
読書感想文では、自分が主人公と共通している点を書くことができます。例えば、「主人公と私はどちらもおいしい食べ物が大好きです。」といった具合です。自分自身が主人公と共通している点を書くことで、自分自身と主人公との共感を持ってもらいやすくなります。
6. 自分が主人公だったらどうするかを書こう
読書感想文では、自分が主人公だった場合にどうするかを書くことができます。例えば、「もし私が主人公だったら、あの場面でこうすると思います。」といったように書くと良いでしょう。このように、自分自身が主人公となった場合にどう行動するかを考えることで、自分自身と主人公との感情移入を深めることができます。
7. 本を読んで得られたことを書こう
読書感想文では、本を読んで得られたことを書くことができます。例えば、「この本を読んで、勇気をもらった気がします。」といった具合です。自分が本を読んで得られたことを書くことで、読み手に対してその本の良さを伝えることができます。
8. 同じ作者の他の本も紹介しよう
読書感想文では、同じ作者の他の本を紹介することができます。例えば、「この本が面白かったので、同じ作者の『○○』も読んでみたいと思います。」といったように書くと良いでしょう。同じ作者の他の本を紹介することで、読み手に対してその作者の魅力を伝えることができます。
9. 最後に感想を総括しよう
読書感想文の最後には、自分がその本を読んで感じたことを総括するように書きます。例えば、「この本はとてもおもしろかったです。読んでよかったです。」といった具合です。このように、自分がこの本を読んで得たものをまとめることで、読み手に対してその本の魅力を伝えることができます。
10冊のおすすめ絵本
読書感想文を書く前に、まずはたくさんの絵本を読んでみましょう。ここでは、小学生低学年におすすめの10冊の絵本を紹介します。
1. 「おおかみと7ひきのこやぎ」
有名な童話「三匹の子豚」に似たストーリーですが、登場するキャラクターが変わっています。主人公が7匹の子ヤギで、迫り来る危険から身を守るために工夫する様子が描かれています。
2. 「ウサギとカメ」
この物語は、「遅れても着いた者勝ち」という教訓を教えてくれます。ウサギとカメがレースをする中で、どちらが勝つかという答えは予想通りですが、その過程でウサギとカメの性格や個性がよく表現されています。
3. 「あおいろのトマト」
この絵本は、自分自身で考える力や創造力を育む上で良い素材です。主人公の女の子が「青いトマト」を作り出そうと奮闘する姿が描かれており、成功までにどんな壁にぶつかったかも細かく描写されています。
4. 「チョコレート・タッチ」
この物語では、「触れたもの全てをチョコレート化する」という特殊能力を持つ少女・タンジェリンちゃんが主人公です。彼女はその能力に悩みながらも友達と触れ合いながら成長していく様子が描かれています。
5. 「どうぶつしょうぎ」
将棋盤上で動物たち同士が対戦するストーリーです。将棋ルールや駒の動き方なども簡単に解説されています。
6. 「スーパーフクロウ」
主人公・フクロウさんは、仲間から勇敢だけど頭脳明晰だと評価される鳥です。ある日、森林火災から仲間たちを助けようと奮闘します。
7. 「ごきげんななめくじ」
雨上がりに出会ったナメクジ・ミドリ君と少年・ユージ君との交流を描いた物語です。ナメクジから見る世界観や季節感覚など興味深い要素もあります。
8. 「パンダ銭湯」
可愛らしいイラストレーションで描かれるパンダ達の日常生活です。一風変わった背景設定（銭湯）も新鮮で楽しめます。
9. 「ブルーベリー・パニック」
畑から収穫したブルーベリーを食べようとする動物たち同士で争う様子が描かれています。「共有しなければ困る状況」でもありますから、読み手それぞれでも考察してみる価値あり！
10. 「カエル王国のバラード」
不思議な音楽家「オオカミ」
読書感想文を書くときに気をつけるべきポイント
読書感想文を書く際には、以下のポイントに気をつけることが大切です。
1. 感想を述べるだけでなく、その理由や根拠も明確にする
読書感想文では、自分がその本を読んで感じたことを述べることが求められます。ただし、単に「おもしろかった」というような表面的な感想だけではなく、その理由や根拠も明確にするように心がけましょう。例えば、「この本は主人公の行動力が素晴らしかったからおもしろかったです」といった具合です。
2. 文章の構成に注意する
読書感想文は、ある程度文章の構成に注意して書く必要があります。タイトルやあらすじ、自分の感想などを順序良くまとめていくよう心がけましょう。また、文章全体の流れや段落の区切り方なども重要です。
3. 自分自身と主人公との共通点や違いを見つけ出す
読書感想文では、主人公と自分自身との共通点や違いを見つけ出すことが大切です。これによって主人公と自分自身との共感を深めたり、物語から得られる教訓やメッセージをより深く理解することができます。
4. 適切な言葉遣いや表現方法を使う
読書感想文は文章力が問われる作文です。したがって、適切な言葉遣いや表現方法を使って文章力向上に努めましょう。また、敬語や丁寧語を使うことも忘れずに！
5. 校正・修正作業は欠かさず行う
最後に大事なポイント！校正・修正作業は欠かさず行いましょう。文章中の漢字ミスや誤字脱字等は相手側から見て不快でありプロ意識から言えば絶対NGです。時間的余裕がある時期（例えば翌日）でも良いので一度目は必ず全部読み返してみてください！
小学生低学年向けの読書アクティビティ
読書は、子供たちにとって非常に重要なスキルを身につけるための方法です。小学生低学年の子供たちは、まだ自分で本を読むことが難しい場合があります。そこで、親や教師が子供たちをサポートすることで、楽しく本を読み、リーディングスキルを向上させることができます。
以下は、小学生低学年向けの読書アクティビティの例です。これらのアクティビティは、子供たちが興味を持ちながらリーディングスキルを磨くことができます。
1. お話し会
お話し会は、小さなグループで絵本や物語を読んだり聞いたりするアクティビティです。このアクティビティでは、子供たちが物語の内容や登場人物について話し合うことができます。また、新しい言葉や表現方法も一緒に学ぶことができます。
2. 絵本タイム
絵本タイムは、子供たち自身が好きな絵本を選んで読む時間です。このアクティビティでは、子供たちは自分自身のペースで本を読むことができます。また、初めて見る言葉や表現方法も発見することができます。
3. 読み聞かせ
親や教師から物語や絵本を読み聞かせてもらう時間も大切です。このアクティビティでは、子供たちは新しい世界観やストーリーに触れることができます。
4. ブックレポート
ブックレポートは、子供たちが自分自身の言葉で本の内容や感想をまとめる活動です。このアクティビティでは、リーディングスキルだけではなく文章力も養われる良い機会です。
以上のような小学生低学年向けの読書アクティビティは、リーディングスキルだけではなく想像力やコミュニケーション能力も養う良い機会です。是非取り入れてみてください！
伝記や歴史的な本の読み方
伝記や歴史的な本を読む際には、その時代背景や文化的背景を理解することが非常に重要です。これらの本は、特定の時代や人物に焦点を当てたものであり、その中に登場する人物や出来事がどのような状況下で生まれたかを知ることで、より深く理解することができます。
また、伝記や歴史的な本には多くの場合、専門用語や時代特有の表現方法が含まれています。このため、辞書を引いたり、別途調べ物を行ったりすることが必要です。
さらに、伝記や歴史的な本はただ単に事実を羅列したものではありません。著者自身がその時代観や思想・感情・意図等から解釈して執筆している可能性があるため、読み手自身も著者の意図を読み取る力が必要です。
以上のポイントを押さえつつ、伝記や歴史的な本を読むことで、その人物や出来事についてより深く理解し、自分自身の知識・教養レベルを向上させることができます。「私はこの人物/事件/時代について何か新しい発見・気付きがあった」という感想もプラスして書くと良いでしょう。
感想を深めるために役立つ質問集
読書感想文を書く際に、自分が感じたことや思ったことを言葉にすることが大切です。しかし、何を書いたらよいか分からなかったり、感想の幅を広げる方法が知りたいという場合もあるでしょう。そんな時は以下の質問集を参考にしてみてください。
1. 主人公の性格や行動についてどう思いますか？
主人公の性格や行動は物語の鍵となる要素です。その人物像を深く掘り下げることで、物語全体がより理解できます。この質問に対して自分なりの答えを出すことで、主人公との共感や違和感を見つけ出すことができます。
2. 物語の中で印象的だったシーンはありますか？
読書感想文では印象的だったシーンについて触れることも大切です。「あのシーンが本当に良かった」という具体的なエピソードを挙げることで、自分自身の考え方や価値観が明確化されます。
3. 著者はどんなメッセージを伝えようとしていると思いますか？
著者が意図したメッセージやテーマは、作品全体を通して表現されています。この質問に対して答えることで、著者の意図する部分まで考えて感想文を書くことができます。
4. 自分だったらどう行動するか？またはどんな風に結末させたかったですか？
物語中の登場人物達が直面する様々な状況や問題点に対して、自分だったらどう行動するか？またはどんな風に結末させたいか？考えてみましょう。これらのアイデアから新しい視点や解釈が生まれる可能性もあります。
以上のような質問集は、読書感想文作成時だけではなく日常生活でも応用可能です。是非取り入れてみてください！
図書館での本の探し方
図書館は、多くの本を無料で読むことができる素晴らしい場所です。しかし、膨大な数の本があるために、自分が欲しい本を見つけることは時に難しいかもしれません。そこで、図書館で効率的に本を探す方法を紹介します。
1. 目的別に検索する
まずは、自分が読みたいジャンルやテーマを決めてから図書館のカタログシステムで目的別に検索する方法があります。例えば、「小説」や「歴史」、「料理」等、自分が興味を持っているジャンル名やキーワードを入力して検索することができます。
2. 著者名・タイトル名から探す
次に、著者名やタイトル名から探す方法もあります。自分が好きな著者さんの作品や、気になっているタイトル名を知っている場合は直接その名前を入力して検索することも可能です。
3. 新着コーナーをチェックする
また、図書館では新着コーナーも設置されています。最近出版されたばかりの新刊本や注目されている本が集められています。新着コーナーでチェックすることで、今話題の本や流行りの本なども見つけることができます。
4. スタッフに相談する
最後に、図書館スタッフに相談する方法もあります。スタッフは専門家ですので、お勧めの本や探しているジャンル・テーマ等に応じてアドバイスしてくれます。また、「この本は借りられないか？」等質問した際に在庫状況等も教えてくれます。
以上のような方法で図書館内でも効率的に本を探すことが可能です。是非参考にしてみてください！
まとめ
小学生低学年の読書感想文の書き方を解説してきました。読んだ本のタイトルを明記し、あらすじを簡単に紹介し、自分の感想を書くことが大切です。また、自分と主人公の共通点や、同じ作者の他の本も紹介すると良いでしょう。最後には、感想を総括するように書きましょう。是非この記事を参考に、素敵な読書感想文を書いてみてください。