はじめに
保護者への連絡帳は、子供の学校生活を共有する上で欠かせないものです。しかし、初めて書く場合は、何を書いたらいいか迷ってしまうこともありますよね。そこで、今回は保護者への連絡帳の書き方を初心者にも分かりやすく紹介します。
保護者への連絡帳の重要性
子供たちが学校で学ぶことは、保護者にとっても大切なことです。子供たちが学校で何を学んでいるかや、学校での様子を知ることができれば、保護者としては安心できます。そのため、保護者への連絡帳は、子供と保護者とのコミュニケーションを円滑にするために欠かせないものです。
連絡帳の書き方の例文10選
以下に、保護者への連絡帳の書き方の例文を10個紹介します。これらの例文を参考にして、自分なりの文面を考えてみてください。
1. 欠席した場合の連絡
「〇〇は本日欠席いたしました。理由は△△です。」※ 欠席理由は明確に伝えるようにしましょう。
2. 体調不良の場合の連絡
「〇〇の体調が優れないため、本日は登校を見合わせました。明日から復帰予定です。」※ 症状や復帰予定日は明確に伝えるようにしましょう。
3. 学習状況の報告
「〇〇は算数のテストで○点を取ることができました。」※ 学習状況を報告することで、保護者と共有するきっかけになります。
4. 褒め言葉や励ましの言葉
「〇〇は今週、とてもよくがんばりました。」※ 褒め言葉や励ましの言葉を書くことで、子供のやる気を引き出すことができます。
5. 学校行事の案内
「〇〇の学年では、来週水曜日に遠足を行います。詳細については別途お知らせいたします。」※ 学校行事に関する情報は、早めに伝えておくことが大切です。
6. 持ち物の忘れ物について
「〇〇は昨日、筆箱を忘れてしまいました。今後は気をつけるように伝えておきます。」※ 持ち物の忘れ物については、反省や注意点を伝えるようにしましょう。
7. 授業参観などの案内
「〇〇の学年では、来週金曜日に授業参観があります。詳細については別途お知らせいたします。」※ 授業参観などのイベントは、保護者にとっても大切なものです。
8. 学級委員会の報告
「〇〇の学級委員会では、クラスの清掃活動を行いました。今後も生徒たちが協力して学級運営に取り組んでいきます。」※ 学級委員会の活動は、保護者にも報告するようにしましょう。
9. 学習指導要領の改訂について
「〇〇校では、2022年度から学習指導要領が改訂されます。詳細については別途お知らせいたします。」※ 学習指導要領の改訂については、保護者にも事前に伝えるようにしましょう。
10. 注意事項の伝達
「〇〇は、登校時に周りに迷惑をかけるような行為をしています。ご家庭でも注意していただき、改善にご協力ください。」※ 注意事項については、具体的に伝えるようにしましょう。
連絡帳の書き方のコツ
保護者への連絡帳を書く際には、以下のポイントに注意することが大切です。
1. 直接話法で伝える
保護者への連絡帳は、子供の様子を直接伝えるものです。そのため、直接話法で伝えるようにしましょう。
2. 簡潔にまとめる
保護者への連絡帳は、忙しい保護者の方も読むことが多いため、簡潔にまとめることが大切です。
3. 具体的に伝える
欠席理由や注意事項など、具体的な内容を伝えるようにしましょう。
4. 褒め言葉や励ましの言葉を使う
褒め言葉や励ましの言葉を使うことで、子供のやる気を引き出すことができます。
5. 早めに伝える
学校行事や改訂される指導要領など、早めに伝えることが大切です。
連絡帳の頻度について
保護者への連絡帳は、子供たちの学校生活と保護者とのコミュニケーションを円滑にするために欠かせないものです。そのため、連絡帳の頻度は重要なポイントです。一般的には、1週間に1回程度が目安とされていますが、学校やクラスによって異なる場合もあります。また、急な変更や緊急事態があった場合には、随時連絡することが必要です。
しかし、頻繁すぎる連絡も保護者を煩わせる原因となります。そのため、余計な情報や長文の説明は避け、必要最低限の情報をまとめて伝えるよう心がけましょう。
また、「何かあったらすぐに教えてください」という言葉を加えることで、保護者からも自由に問い合わせができる雰囲気を作り出すことが大切です。相手の立場に立って考えることで、円滑なコミュニケーションを実現することができます。
連絡帳を活用した保護者とのコミュニケーション方法
保護者への連絡帳は、子供たちの学校生活を共有する上で欠かせないものですが、それだけでは十分ではありません。連絡帳を活用して保護者とのコミュニケーションを深めることで、子供たちがより良い学校生活を送ることができます。以下に、連絡帳を活用した保護者とのコミュニケーション方法を紹介します。
1. フィードバック
保護者からのフィードバックは、教育現場において重要な役割を果たします。しかし、忙しい日常生活の中で教師やスタッフに直接会う機会が限られている場合もあります。そこで、連絡帳を通じてフィードバックを受け付けるよう促すことが大切です。例えば、「何か気になる点やご意見がございましたら、遠慮なくお伝えください」という一文を追加することで、保護者から自由に意見・感想・質問等を受け付ける雰囲気作りができます。
2. 学習支援
保護者は子供たちの家庭学習においても重要な役割を担っています。しかし、勉強内容や進捗状況について把握しきれていない場合もあります。そこで、定期的に「今週行った学習内容」や「次回までの課題」等の情報提供を行うことで保護者と共有する機会を作り出すよう心がけましょう。
3. イベント案内
学校行事やPTA活動等のイベント案内は、子供たちだけでは伝えきれない情報も多く含まれます。「〇〇日（曜日）は運動会です！当日は応援よろしくお願いします！」等々明確な情報提供だけではなく、「このイベントではどんな取り組みがあるか」「これまでどんな成果があったか」等々詳細情報提供も併せて行うことで保護者参加率アップにつながります。
4. アンケート
アンケート調査は教育現場でもよく利用されています。しかし、アンケート調査は単発的に実施されることが多く、「ずっと前」という間隔でしか収集されません。それでは改善点や課題点等々対策立案・改善策実施・効果測定及び再度アクションプラン立案等々難しい面もあります。「今月末から来月頭まで数回程度配布される『アンケート』」等々定期的(※)かつ具体的なアンケート調査形式でも収集範囲拡大化可能です。
※ 定期的：月1回程度/中間テスト後/期末テスト後/冬休み前後/春休み前後/夏休み前後
連絡帳で伝えるべきことと伝えなくてもいいこと
保護者への連絡帳は、子供たちの学校生活を共有する上で重要な役割を果たしますが、必要以上に情報を伝えることは避けるべきです。以下に、連絡帳で伝えるべきことと伝えなくてもいいことを紹介します。
1. 伝えるべきこと
学習状況や成績
子供たちの学習状況や成績は、保護者に共有する重要な情報です。定期テストや実力検査の結果、授業中の発言や態度、課題提出状況などを記載するようにしましょう。
欠席理由・遅刻理由
子供が欠席した場合や遅刻した場合は、必ずその理由を記載してください。具体的な理由が書かれていれば安心感があります。
注意事項・指示事項
子供たちに注意すべき点や指示事項がある場合は、明確に記載してください。例えば、「筆箱を忘れずに持参するように」というような具体的な指示があれば助かります。
2. 伝えなくてもいいこと
無用な詳細情報
保護者に必要以上に詳細な情報を提供する必要はありません。例えば、「今日のランチメニューはカレーライスでした」というような無用な情報は省略してください。
個人的な感想・意見・情報
保護者への連絡帳では、個人的な感想や意見を述べることは避けましょう。また、他の保護者から聞いた噂話や不確かな情報も含めて書かれるべきではありません。
長文化しないよう配慮する
連絡帳が長文化してしまわないよう配慮しましょう。保護者は多忙である場合が多く、冗長すぎる内容だったら読む気力が失せてしまいます。必要最低限の内容だけを盛り込みましょう。
学校からの重要なお知らせを連絡帳で伝える方法
学校からの重要なお知らせは、保護者にとって必要不可欠な情報です。しかし、毎回の連絡帳に詳細な情報を記載することは難しい場合もあります。そこで、学校からの重要なお知らせを効果的に伝える方法を考えてみましょう。
1. まとめて伝える
学校からの重要なお知らせは、まとめて伝えることが大切です。例えば、「今月末に行われる運動会の日程が決定しました」というように、一つのテーマにまとめて伝えることで保護者が理解しやすくなります。
2. 目立つ場所に掲示する
連絡帳以外にも、目立つ場所に掲示することで保護者へのアピール度合いが高まります。例えば、学校の玄関や待合室、PTA会議などで掲示することが有効です。
3. インターネットを活用する
近年では多くの学校がインターネット上で情報提供を行っています。そのため、学校ホームページやSNS等々利用して保護者へ直接情報提供する手段もあります。また、「家庭学習支援サイト」等々特定テーマだけでなく「リンク集」として他サイトも紹介・案内する形式でも有効です。
4. 学年・クラス全体へ一斉送信する
個人宛てではなく、「全員」宛てメッセージ等々一斉送信形式でもOKです。例えば、「明日は登下校時に交通安全教育を行います」というような内容は個人差が無い場合は「全員」宛てでも問題ありません。
以上4点に留意しながら、効果的かつスムーズに保護者へ情報提供する手段を考慮してください。
連絡帳の書き方に悩んだ時に参考にしたいサイトや書籍
連絡帳を書く際に、どのような情報を盛り込めばよいか迷うことがあるかもしれません。そんな時は、以下の参考サイトや書籍を活用することで、スムーズな連絡帳作成が可能です。
参考サイト
教育関係者向け情報発信サイト「アットタウン」
アットタウンは、教育現場に特化した情報発信サイトです。保護者への連絡事項や学校からのお知らせ等々各種情報提供がされています。また、「教員ブログ」というコーナーでは、他校で実施されている取り組み紹介等々閲覧可能です。
学校現場で役立つ！教育・保育支援プラットフォーム「e-teacher.jp」
e-teacher.jpは、教育・保育支援プラットフォームです。授業支援資料や学習指導案等々利用できます。また、「子どもたちの健全育成」に特化したノウハウや助言も掲載されています。
参考書籍
『始めてでもわかる！先生方必読の「家庭と学校の連携」入門』（平松 大志 著）
本書は、家庭と学校の良好な関係を築くために必要なポイントを分かりやすく解説しています。具体的なケーススタディも掲載されており、実践的な一冊と言えます。
『保護者へ伝える技術』（岩田 恵美子 著）
本書は、保護者へ情報提供する際に役立つテクニックを紹介しています。長文化しない文章作成方法やフィードバック受付時の注意点等々具体的な内容が盛り沢山です。
以上の参考サイトや書籍を活用しつつ、円滑なコミュニケーションを実現することが大切です。
保護者からの問い合わせへの対応方法
保護者からの問い合わせには、迅速かつ適切な対応が求められます。以下に、保護者からの問い合わせへの対応方法を紹介します。
1. 迅速な対応
保護者からの問い合わせには、できるだけ迅速に回答するよう心がけましょう。特に緊急性が高い場合は、電話やメール等々早急な連絡手段を利用して対応しましょう。
2. 誠実な姿勢
保護者からの問い合わせには、誠実な姿勢で接することが重要です。丁寧かつ親身に相手の意見や質問に向き合い、必要な情報を提供するよう努めましょう。
3. 適切な情報提供
保護者からの問い合わせには、適切な情報提供が不可欠です。例えば、「明日行われる授業参観の時間割り」や「今後行われるイベント予定」等々具体的な情報を提供するよう心がけましょう。
4. 持続的なコミュニケーション
保護者と学校との間で持続的なコミュニケーションを図ることも大切です。例えば、「毎月開催されるPTA会議」や「担任から定期的に送信されるクラス通信」等々定期的かつタイムリーな情報提供を行うことで、保護者と学校との距離感を縮めていくことが可能です。
以上4点を踏まえた上で、保護者からの問い合わせへ適切かつ迅速に対応することが大切です。
まとめ
保護者への連絡帳は、子供と保護者とのコミュニケーションを円滑にするために欠かせないものです。この記事で紹介した例文を参考に、自分なりの文面を考えてみてください。保護者とのコミュニケーションを大切にし、子供の学校生活を共有していきましょう。