はじめに
喪中ハガキは、親族が亡くなった際に送る葬儀の案内状です。喪中ハガキの作成方法は多岐にわたりますが、ここでは初心者でも簡単に作成できる例文をご紹介します。喪中ハガキは、故人の葬儀の案内状であり、正しい作成方法とマナーを守って作成することが大切です。
喪中ハガキの基本情報
喪中ハガキは、故人の名前、生没年月日、葬儀の日時・場所、通夜、告別式の案内などを記載します。また、喪中期間や喪中の挨拶も忘れずに記載しましょう。喪中ハガキは、喪中期間中に必ず送る必要があります。喪中期間は、親族の場合には1年間、配偶者や子供、兄弟姉妹の場合には6か月間が一般的です。
喪中ハガキの例文
喪中ハガキの例文は、フォーマルな文体からやわらかい文体、親族や会社からの案内、友人や同窓会からの案内など、様々なものがあります。ここでは、初めての方でもわかりやすい例文をご紹介します。
喪中ハガキの例文1:フォーマルな文体
「故人○○の訃報に接し、謹んでお知らせ申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。喪主は○○と申します。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文2:やわらかい文体
「この度、私たちの大切な○○が永眠いたしましたことを、深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。喪主は○○と申します。何卒、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。」
喪中ハガキの例文3:親族からの案内
「○○の娘である△△です。このたび、○○が永眠いたしましたことを深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文4:会社からの案内
「この度、弊社の大切な従業員である○○が永眠いたしましたことを、深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文5:友人からの案内
「このたび、私たちの大切な友人である○○が永眠いたしましたことを深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文6:宗教法人からの案内
「このたび、○○宗教法人にて、○○でお世話になっていた○○が永眠いたしましたことを、深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文7:同窓会からの案内
「このたび、私たちの同級生である○○が永眠いたしましたことを深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文8:地域からの案内
「このたび、地域のみなさまにお知らせいたします。○○が永眠いたしましたことを、深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文9:海外からの案内
「このたび、私たちの大切な家族である○○が永眠いたしましたことを深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。」
喪中ハガキの例文10:電子メールでの喪中ハガキ
「タイトル:喪中ハガキについていつもお世話になっております。このたび、私たちの大切な家族である○○が永眠いたしましたことを深く悼み、ご報告申し上げます。○月○日に通夜、○月○日に告別式を執り行います。場所は○○ホールになります。なお、喪中のため、お電話等でのご連絡はご遠慮願います。ご多忙のところ恐縮ですが、ご出席いただけますよう、ご案内申し上げます。」
喪中ハガキの送り方と注意点
喪中ハガキを送る際には、以下の点に注意しましょう。
早めに送る
喪中期間は限られているため、できるだけ早めに喪中ハガキを送りましょう。葬儀が近づくと、家族や関係者が忙しくなってしまうため、事前にお知らせすることが大切です。
書き方に気をつける
喪中ハガキは、正式な場合もありますので、書き方には細心の注意が必要です。手書きで作成する場合でも、文字が乱れたり読みづらかったりしないよう十分気を付けてください。
宛先や差出人の記載
宛先や差出人の記載も重要です。宛名は故人様のご住所や遺族宅などに送付するようにします。差出人は通常家族名義で行いますが、会社から送る場合は会社名義となります。
慶弔品を贈る時期
慶弔品を贈る際にもマナーがあります。基本的には告別式後2週間以内に贈ります。また、花祭壇や香典袋を贈る場合も同様です。
以上の点に留意して、心からご冥福をお祈りする気持ちを込めて喪中ハガキを作成・送付しましょう。
喪中期間中のマナー
喪中期間中は、故人を偲び、遺族を慰めるための期間です。そのため、周囲の人々から配慮されることが望まれます。以下に、喪中期間中に気をつけるべきマナーをご紹介します。
服装
喪服や礼服など、黒系統の服装が好ましいです。また、明るい色や派手な柄物は避けましょう。ただし、親族以外は必ずしも喪服である必要はありません。場合によっては普段着でも問題ありませんが、その際にも清潔感があり、軽装すぎないように注意しましょう。
行動
喪中の家庭では、静かに振る舞いましょう。特に訃報直後や告別式当日は家族の気持ちを尊重して大声で話したり笑ったりしないように心掛けます。また、葬儀・法要・お焼香などで参列する場合も同様です。
飲食
葬儀や告別式では供えられた料理を食べてください。しかし、自分で用意した弁当や飲み物を持ち込むのは避けましょう。また、アルコール類は控えめに飲みましょう。
贈り物
花祭壇や香典袋などの贈り物は受け取ってくださる方が多いと思いますが、「お返しが面倒」という理由で断られることもあります。そのため、「お返しが不要」という旨を伝えてから贈り物をするよう心掛けましょう。
以上の点に留意して行動することで、周囲から配慮されるだけでなく、遺族の気持ちも少しだけ楽になるかもしれません。
喪中ハガキの受け取り方と返信方法
喪中ハガキを受け取った場合は、返信が必要な場合もあります。以下に、喪中ハガキの受け取り方と返信方法についてご紹介します。
喪中ハガキの受け取り方
喪中ハガキは、郵便局や宅配便で送られてくることが一般的です。家族や親戚から送られる場合は、自宅のポストに投函されることもあります。また、会社から送られる場合は、直接手渡しされることもあります。
喪中ハガキへの返信方法
喪中ハガキへの返信は必要な場合があります。例えば、告別式に参列する旨を伝えたり、お悔やみの言葉を贈ったりする場合です。その際には、以下のような方法で返信しましょう。
手紙で返信する場合
手紙で返信する場合は、白い封筒に入れて差出人名義で送付します。手書きで丁寧な文章を書きましょう。
電話で連絡する場合
電話で連絡する場合は、時間帯や相手が忙しくないか確認した上でかけましょう。故人様や遺族宅へ直接かける場合もあれば、親戚や友人経由でかける場合もあります。
メールで連絡する場合
メールで連絡する場合でも、丁寧な文章を心掛けましょう。件名に「○○様へ」と明記し、「故人様の訃報を聞きました」という旨を伝えた上で、お悔やみの言葉などを簡潔に記載します。
以上のようにして喪中ハガキへ適切に返信することが大切です。また、送られてくる喪中ハガキに対しても敬意と配慮を持って受け止めましょう。
喪主や遺族へのお悔やみの言葉の書き方
喪中にある遺族に対し、お悔やみの気持ちを伝えることは、大変重要なことです。しかし、どのような言葉を使えばよいかわからない場合もあるでしょう。以下に、喪主や遺族へのお悔やみの言葉の書き方についてご紹介します。
1. 簡潔で明確な文章を心がける
喪主や遺族に向けたお悔やみの言葉は、簡潔で明確な文章を心がけましょう。直接会って話す場合でも、文字で伝える場合でも同じです。また、自分自身が感じたことを率直に表現することも大切です。
2. 故人様について触れる
故人様について触れることは、喪主や遺族に対して大きな励みとなります。故人様がどんな人だったか、どんな思い出があったかを共有することで、「私たちも一緒に故人様を偲びましょう」という気持ちが伝わります。
3. 適切なタイミングで送る
お悔やみの言葉は、告別式後すぐに送られる場合もありますし、時間を置いてから送られる場合もあります。ただし、喪中期間中は家族が多忙であるため、早めに送信することが望ましいです。
4. 言葉以外でも気持ちを伝える
言葉以外でも気持ちを伝えられます。手紙・メール・電話・訪問・花束・香典袋等々、多くの方法があります。相手の立場に立って最良だと思われる形式で気持ちを伝えましょう。
以上のポイントを押さえてお悔やみの言葉を贈りましょう。適切なタイミングで配信されたお見舞いメッセージは必ず届きます。
葬儀に参列する際の服装やマナー
葬儀に参列する際は、喪主や遺族に対する敬意を示すため、黒系統の喪服が好ましいです。男性はスーツに黒ネクタイ、女性は黒いワンピースなどが一般的です。ただし、場合によっては喪服である必要はありません。その場合でも、暗い色調で清潔感があり、軽装過ぎないよう注意しましょう。
また、葬儀中は静かに振る舞いましょう。特に告別式当日は家族の気持ちを尊重して大声で話したり笑ったりしないよう心掛けます。また、お焼香などで参列する場合も同様です。
飲食物は基本的に禁止されていますが、場合によっては許可されることもあります。例えば、熱中症対策として水分補給が必要な場合や長時間の式典の場合などです。その際にも静かな音を立てず周囲へ配慮しましょう。
以上の点を考慮して葬儀参列時のマナーを守りましょう。これらの行動が故人や遺族への最後のお見送りとなるため、丁寧かつ敬虔な気持ちを忘れずに臨みましょう。
仏式・神式・キリスト教式など、宗教別葬儀で異なるマナーについて
宗教によっては、葬儀の形式やマナーが異なることがあります。以下に、代表的な宗教別の葬儀マナーをご紹介します。
仏式
仏教では、黒系統の喪服が好まれます。また、喪主や遺族は白装束を着用し、参列者は黒地に白縁取りの袈裟を着用することが一般的です。また、法事(ほうじ)と呼ばれる法要が行われることもあります。法事では、供養料(お布施)を渡す場合もありますが、金額は1,000円単位で包むようにしましょう。
神式
神道では、黒色の礼服か紺色の背広に白いシャツ・ネクタイを合わせた服装が好まれます。また、席次表や香典袋は使わず、「参考人数」と書かれた封筒にお金を入れて贈ります。神社で行われる場合は、「御霊前」でお焼香をし、「手水舎」で手水をしてから本殿に参拝します。
キリスト教式
キリスト教では、黒系統の喪服やスーツ姿が一般的です。女性は控えめなドレスやスーツでも構いません。聖歌隊や司祭による祈りや奉仕も行われます。また、「イングリッシュサービス」という英語で行われることもあるため注意しましょう。
以上のように、宗教別に葬儀マナーが異なることもあります。事前に確認しておくことで失礼のないよう心掛けましょう。
まとめ
喪中ハガキは、故人の葬儀の案内状であり、正しい作成方法とマナーを守って作成することが大切です。ここで紹介した例文を参考に、ご自身の状況に合わせて、丁寧な喪中ハガキを作成してください。喪中ハガキは、相手に気持ちを伝える大切な手紙です。相手の気持ちに寄り添い、誠意をもって作成することが大切です。