はじめに
葬儀や法要に参列するとき、お香典を贈ることがあります。お香典を贈るときには、お香典一筆箋を添えることが一般的です。しかし、お香典一筆箋の書き方が初心者にとっては難しいと感じることもあるかもしれません。この記事では、初心者でも簡単に書けるお香典一筆箋の例文を紹介します。
お香典一筆箋の基本情報
お香典一筆箋には、以下のような情報が必要です。
- 相手方のお名前
- 贈る側のお名前
- 香典の金額
- 香典の意味や目的
- お悔やみの言葉
お香典一筆箋の例文（1）
以下は、一般的なお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げ、謹んで香典をお送りいたします。
謹んで ○○社 ○○部 ○○課 ○○様
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（2）
以下は、会社から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げ、謹んで香典をお送りいたします。
謹んで ○○株式会社
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（3）
以下は、個人から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げ、謹んで香典をお送りいたします。
謹んで ○○○○○○○○○○○○○○○○ 様
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（4）
以下は、近親者から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げ、謹んで香典をお送りいたします。
謹んで ○○○○○○○○○○○○○○○○ 様
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（5）
以下は、外国人から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
謹んで、故人様のご冥福をお祈りいたします。
ここに香典をお贈りいたします。
謹んで ○○○○○○○○○○○○○○○○ 様
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（6）
以下は、祖父母から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げます。謹んで香典をお送りいたします。
謹んで ○○○○○○○○○○○○○○○○ 様
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈り申し上げます。
お香典一筆箋の例文（7）
以下は、会社の上司から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げ、謹んで香典をお送りいたします。
謹んで ○○○○○○○○○○○○○○○○ 様
○○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（8）
以下は、職場の同僚から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げ、謹んで香典をお送りいたします。
謹んで、○○様
○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（9）
以下は、友人から送る場合のお香典一筆箋の例文です。
故人様のご冥福をお祈り申し上げます。謹んで香典をお贈りいたします。
謹んで、○○さん
○○○○○○○○○○○○○○○○ 円
故人のご冥福をお祈りいたします。謹んでお悔やみを申し上げます。
お香典一筆箋の例文（10）
以下は、香典を贈ることを断る場合のお香典一筆箋の例文です。
このたびは、ご心配をおかけしまして誠に申し訳ございません。
当日は、ご出席いただきまして、心より感謝申し上げます。
何卒、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
香典を贈る際のマナーとは？
香典を贈る際には、以下のようなマナーがあります。
- 香典袋に入れて渡す：お札を直接手渡しすることは避け、必ず香典袋に入れて渡します。
- 金額の目安：一般的には3,000円～5,000円が相場ですが、葬儀の形式や関係性によって変わります。特別な場合では10,000円以上を包むこともあります。
- 香典袋の色：白・黒・紺色が一般的で、黄色や赤色など明るい色は避けましょう。
- 贈り物：香典以外にも、お供え物や花束などを持参することもあります。ただし、事前に確認してから持参するよう心掛けましょう。
- 挨拶：故人と関係が深い場合は、ご冥福をお祈りする挨拶をします。また、家族や主催者に対しても謝意を表す言葉を添えましょう。
上記のマナーに従って、丁寧かつ適切な香典の贈り方を心掛けましょう。
香典の金額について考えるポイント
香典を贈る際には、金額の目安が必要です。一般的な相場は3,000円～5,000円程度ですが、以下のポイントを考慮することで適切な金額を決めることができます。
- 故人との関係性：故人との関係性によって金額を決めましょう。親族や親しい友人であれば、少し高めの金額でも問題ありません。
- 葬儀の形式：葬儀の形式によっても金額は異なります。社葬や公的な行事であれば、少し高めの金額を包むことが適切です。
- 手元に残るお金：自分自身が生活費や家計簿などでお金がピンチだった場合、無理して高い金額を包む必要はありません。手元に残るお金も考慮しながら、適切な範囲内で贈り物を準備しましょう。
以上のポイントを考慮することで、適切かつ丁寧な香典を贈ることができます。
お香典一筆箋で気をつけたいNG例文
お香典一筆箋を書く際には、注意すべき点があります。以下のNG例文を参考に、間違った書き方を避けましょう。
NG例文1: 目上の人に対してタメ口で書く
故人様のご冥福をお祈り申し上げて、あなた様に香典を贈らせていただきます。相手が目上の場合、タメ口で書くことは失礼です。敬語を使うよう心掛けましょう。
NG例文2: 香典の金額が不明瞭
故人様のご冥福をお祈り申し上げて、香典を贈らせていただきます。香典の金額が不明瞭な場合、相手側から不快感や迷惑がかかることもあります。必ず金額を記載するようにしましょう。
NG例文3: 無愛想な文章
故人様のご冥福をお祈りします。香典を送ります。無愛想な文章では相手側から失礼だと感じることもあります。丁寧かつ親切な言葉遣いで書くよう心掛けましょう。
NG例文4: 故人と関係性が不明確
故人様のご冥福をお祈り申し上げて、香典送ります。故人と関係性が不明確な場合は、「○○さん宛に」と具体的な名前を記載するよう心掛けましょう。
以上のように、お香典一筆箋は相手への配慮やマナーが重要です。正しく丁寧な文章で伝えることで、相手から好意的に受け止められることもあります。
香典を贈らない場合に送るべき手紙とは？
香典を贈ることができないとき、手紙を送ることが一般的です。以下のケースで手紙を送ることが適切です。
- 遠方に住んでいるため、葬儀に参列できない場合
- 病気や怪我などの理由で出席できない場合
- 故人との関係性が薄く、香典を贈りたくない場合
手紙では、故人へのお悔やみやご冥福をお祈りする言葉を添え、自分自身の気持ちも記載しましょう。また、相手方の状況や事情に対して配慮した文章を心掛けましょう。
例えば、「遠方に住んでおり、今回は参列することができませんが、心より故人様のご冥福をお祈り申し上げます」というような文章が適切です。
以上のように、香典を贈れない場合でも手紙を送ることで、相手側から感謝されることもあります。
法要や葬儀で使う言葉の基礎知識
法要や葬儀などで使われる言葉には、特別な意味があります。ここでは、代表的な言葉の意味を紹介します。
御霊前（ごりょうぜん）
故人の遺影の前に置かれた供え物を指します。御線香（ごせんこう）や花、果物、お菓子などがあります。
御線香（ごせんこう）
故人に対しての思いを込めて焚くお香です。一般的には3本立てとして焚かれます。
位牌（いはい）
故人の名前が書かれた木製の板です。家庭内で祀る場合や、墓地に安置する場合に用います。
お経（おきょう）
仏教の経典を読誦することを指します。葬儀や法要では、僧侶が読誦することが一般的です。
葬式（そうしき）
死者を火葬もしくは埋葬する際に行われる儀式全般を指します。
法要（ほうよう）
死者の冥福を祈念し、供養するために行われる儀式全般を指します。通夜から三回忌まで数多く行われる場合があります。
以上が代表的な言葉とその意味です。これらの言葉は互いに関係し合っており、正確な理解が求められます。
香典以外に贈り物をする際の注意点
香典以外にも、お供え物や花束などを持参することがあります。しかし、相手方の事情や文化に配慮した適切な品物を選ぶことが重要です。
以下は、香典以外の贈り物をする際の注意点です。
相手方の事情に配慮する
相手方が宗教的な信条や文化的な背景を持っている場合は、それに合わせた品物を選ぶよう心掛けましょう。例えば、仏教徒の場合は白い花や酒類は不適切であるとされています。
贈り物の包装
贈り物はきれいな包装紙で包みましょう。また、簡単なリボンやメッセージカードを添えることで丁寧さが表現されます。ただし、派手すぎる包装や大きすぎるリボンは失礼にあたるため、控えめなものを選びましょう。
贈り物の金額
金額は相手方と自身の関係性や事情に応じて決めましょう。一般的には香典よりも少し低めの金額が相場です。また、高価格帯の品物は相手方から迷惑がかかったり無用な義理立てだと思われることもあります。
品質・ブランド
贈り物の品質・ブランドも重要です。特定商品ブランド好きであればその商品を贈っても喜ばれますが、「ノーブランド」では不安感を与えてしまう場合もあります。また、品質面でも良い製品であれば長く使って頂ける可能性が高く喜ばれます。
以上のポイントに留意して、丁寧かつ適切な品物を選んで送りましょう。
まとめ
以上、初心者でも簡単に書けるお香典一筆箋の例文を紹介しました。お香典を贈るときは、ぜひ参考にしてみてください。