はじめに
職務経歴書は、転職活動をする上で必要不可欠な書類です。しかし、初めて作成する場合はどのように書けば良いのか分からないという人も多いでしょう。そこで、この記事では初心者の方でも簡単に作成できる職務経歴書の例文をご紹介します。
職務経歴書の基本情報
職務経歴書には、自分自身の基本情報が必要となります。氏名や生年月日、現在の住所、電話番号、メールアドレスなどを記入しましょう。この情報は、企業からの連絡があった際に必要な情報でもあるため、正確かつ丁寧に記載することが重要です。また、職務経歴書のフォーマットには様々なものがありますが、企業によっては特定のフォーマットを指定している場合もあるため、注意が必要です。
職歴の詳細
職務経歴書には、これまでの職歴を詳細に記載する必要があります。会社名、所属部署、役職、勤務期間、業務内容などを箇条書きで記載しましょう。また、業務内容はできるだけ具体的に記載するようにしましょう。例えば、「マーケティング業務を担当」と書くのではなく、「新商品の企画・開発から市場調査、プロモーション戦略までマーケティング全般を担当。その結果、月次の売上が前年比で30%増加した」といった具体的な内容にすることが求められます。自分自身の強みやスキルをアピールすることも大切なポイントです。
スキル・資格
職務経歴書には、自分自身のスキルや資格も記載することが求められます。英語力やパソコンスキル、資格の種類や取得年月などを記載しましょう。ここで大切なのは、自分自身の強みをアピールすることです。例えば、英語力が高い場合にはTOEICのスコアを記載することで、スキルアップ意欲の高さや国際的な業務にも対応可能であることをアピールすることができます。また、IT系企業を希望する場合は、プログラミングスキルや開発経験などをアピールすることが重要です。
業績実績
職務経歴書には、自分自身の業績実績も記載することができます。例えば、達成した実績や貢献した点、受賞歴などを詳細に記載しましょう。これらの記載は、自分自身の成果や貢献度をアピールすることができるため、転職活動において非常に重要なポイントとなります。例えば、営業職の場合には、過去の実績として、新規顧客獲得や売上目標達成などを記載することで、セールス力の高さや数字に強いことをアピールすることができます。
自己PR
職務経歴書には、自己PRも記載することができます。自分の強みや長所、短所などを記載し、自分自身のアピールポイントを明確にしましょう。ここでも、自分自身の強みをアピールすることが大切です。例えば、チームワークを大切にする、自己成長意欲が高い、柔軟な対応ができるなど、自分自身の魅力をアピールすることが求められます。また、自己PRは、職務経歴書の最後に記載することが一般的ですが、自己PRを職務経歴書の中に組み込むこともできます。
留意点
職務経歴書を作成する際には、注意点もあります。例えば、誤字・脱字に注意したり、職務経歴書の枚数にも注意しましょう。また、企業によっては、職務経歴書の提出方法やフォーマットにルールがある場合がありますので、事前に確認することが重要です。また、自分自身の職歴やスキルに自信がない場合には、転職エージェントやキャリアカウンセラーに相談することも良いでしょう。
職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方には、いくつかのポイントがあります。例えば、箇条書きでわかりやすく記載することや、業務内容を具体的に記載することなどです。また、読み手にわかりやすいように、見出しやフォントのサイズを統一することもポイントとなります。ただし、あまりにも装飾が多い職務経歴書は見づらくなるため、シンプルなデザインにすることも大切です。
サンプル例文
ここでは、職務経歴書のサンプル例文を紹介します。初心者の方でもわかりやすいように、箇条書きで記載しています。ただし、これはあくまで例文であり、自分自身の職歴やスキルに合わせて適宜修正する必要があります。また、業種や職種によっても職務経歴書の作成方法は異なるため、サンプル例文を参考にしながら自分自身の職務経歴書を作成することが求められます。
職務経歴書サンプル例文
【氏名】【フリガナ】【生年月日】【現在の住所】【電話番号】【メールアドレス】
【職務経歴】
- 〇〇株式会社 2019年4月~現在
- △△部 課長
- ◆◆プロジェクトのリーダーとして、新規サービスの企画・開発を担当。
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- □□部 課長
- ◆◆プロジェクトのリーダーとして、新規サービスの企画・開発を担当。
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- △△部 課長
- □□株式会社 2016年4月~2019年3月
- ▲▲部 課長
- ◆◆プロジェクトのリーダーとして、新規サービスの企画・開発を担当。
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ■■部 課長
- ◆◆プロジェクトのリーダーとして、新規サービスの企画・開発を担当。
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ▲▲部 課長
【スキル・資格】
- TOEIC 900点
- 英検1級
- 宅地建物取引士
【業績実績】
- ◆◆プロジェクトのリーダーとして、新規サービスの企画・開発を担当。
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【自己PR】
- チームワークを大切にし、協調性に優れています。
- 新しいことに挑戦することが好きで、常に自己成長意欲を持って取り組んでいます。
- 柔軟な対応力に優れ、変化する環境にも素早く適応することができます。
職務経歴書のフォーマットについて
職務経歴書を作成する際には、企業によっては特定のフォーマットを要求されることがあります。そのため、応募する企業の求人情報やWebサイトなどで指定されたフォーマットを確認しましょう。また、自分でフォーマットを決める場合でも、見やすくわかりやすいものにすることが重要です。
一般的な職務経歴書のフォーマットとしては、以下のようなものがあります。
目次
- 基本情報
- 職歴
- スキル・資格
- 業績実績
- 自己PR
フォントサイズ・行間・余白
- 本文は10~12ポイント程度が一般的。
- 行間は1.0~1.5倍程度で設定する。
- 余白は左右15mm以上、上下20mm以上を確保する。
箇条書き
職務経歴書では箇条書き形式が多く使われます。以下は箇条書きの基本ルールです。
- ピリオド(.)やカンマ(,)を使用しない。
- 各項目は短く要約したフレーズで記述する。
- 項目ごとに改行して記述する。
- 項目ごとにインデント(字下げ)を揃える。
これらの基本ルールに従って記載することで、読み手にわかりやすく伝えることができます。ただし、過剰な装飾や色使いは控えめにしましょう。シンプルかつ見やすいデザインを心掛けることが大切です。
職務経歴書の提出方法について
職務経歴書を提出する際には、企業によって異なる方法があります。一般的には、Webサイトからの応募やメール添付などが多いですが、中には郵送での提出を求める企業もあります。そのため、求人情報やWebサイトなどで指定された提出方法を確認しましょう。
また、提出するファイル形式も企業によって異なります。PDF形式での提出を求める場合もあれば、Excel形式やWord形式での提出を求める場合もあります。そのため、求人情報やWebサイトで指定されたファイル形式に従って作成しましょう。
さらに、職務経歴書以外にも履歴書やポートフォリオなどを一緒に提出することがあるため、必要な書類が何か確認しておくことも重要です。また、提出期限や注意事項なども指定されることがあるため、確認しておくことが大切です。
以上の点を踏まえて、正しい方法で職務経歴書を提出することが大切です。企業側からの指示通りに行動し、スムーズな選考プロセスを進めましょう。
職務経歴書で避けるべきこと
職務経歴書を作成する際には、注意すべきポイントもあります。以下に、職務経歴書で避けるべきことをいくつか紹介します。
詳細すぎる業務内容の記載
職務経歴書では、自分が担当した業務内容を記載することが一般的です。しかし、あまりにも詳細すぎる業務内容を記載するのは避けましょう。読み手が理解しにくくなり、逆にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
例えば、「社内システムの開発・保守業務」など、大まかな業務内容を記載するだけでも十分です。もし具体的な技術やツールを使用した場合には簡潔に説明する程度に留めましょう。
学生時代のアルバイトやバイト履歴の詳細な記載
職務経歴書では、学生時代のアルバイトやバイト履歴の詳細な記載は避けるべきです。これらは主要な職歴ではないため、あまり重要視されません。
例えば、「○○飲食店でアルバイト」という程度で十分です。また、学生時代のアルバイトやバイト履歴が多数ある場合も、最近のものから順番に記載するよう心掛けましょう。
嘘や誇張した情報の記載
職務経歴書では、嘘や誇張した情報を記載してはいけません。企業側から信頼性が失われたり、採用後にトラブルとなった場合は大変な問題となります。
自分自身が持っているスキルや資格、そして実際に担当した業務内容等を正確かつ客観的に表現することが求められます。また、自己PRで挙げた長所・短所等も事実に基づいている必要があります。
以上の点を意識して職務経歴書を作成することで、信頼性やプロフェッショナリズムをアピールすることができます。
フリーランスや起業家の場合の職務経歴書作成方法
フリーランスや起業家の場合、従来の職務経歴書とは異なります。これらの方々は、複数のプロジェクトに携わることが多く、単一の会社で働いた経験が少ないことがあります。そのため、職務経歴書をどう作成すれば良いか迷う方も多いでしょう。
まず最初に、フリーランスや起業家であっても、職務経歴書を提出する必要があることを忘れてはなりません。企業側から求められた場合には、自分自身の仕事内容や実績を的確に伝える必要があります。
フリーランスや起業家の場合、以下のようなポイントに注意して職務経歴書を作成することが求められます。
職務
- 契約先企業名
- 業務内容
- 期間
- 獲得した実績
スキル・資格
- 所持している資格・スキル
- 習得したツール・技術
自己PR
- どんな価値を提供できるか
- 過去実績から導き出される強み
以上のポイントを意識しながら、自分自身に合った職務経歴書を作成しましょう。また、フリーランスや起業家であっても、過去の仕事内容や実績等を具体的かつ客観的に表現することが大切です。
転職エージェントやキャリアカウンセラーを利用するメリット
転職活動において、転職エージェントやキャリアカウンセラーを利用することで様々なメリットがあります。以下にその一部を紹介します。
求人情報の提供
転職エージェントやキャリアカウンセラーは、求人情報を持っています。自分では知り得なかった求人情報や、企業側から非公開とされている求人情報も提供してくれます。これらの情報を提供してもらうことで、より多くの選択肢が生まれる可能性があります。
企業へのアプローチ
転職エージェントやキャリアカウンセラーは、求人情報だけでなく、企業側へのアプローチも行っています。自分では手が届かない大手企業や新興企業にも積極的にアプローチし、面接のチャンスをつかむことができます。
書類作成支援
転職活動において欠かせない履歴書や職務経歴書の作成支援も行っています。書類作成に不慣れな方でも安心して任せることができます。
面接対策支援
面接対策支援も充実しています。模擬面接やフィードバックを通じて自己分析を深めたり、志望動機や自己PRの作成方法を学んだりすることができます。また、面接時のマナーや服装指導なども行われるため、より自信を持って面接に臨むことができます。
以上のように、転職エージェントやキャリアカウンセラーは転職活動をサポートする上で非常に役立つ存在です。ただし、注意点としては利用料金等が発生する場合があるため事前に確認しましょう。
職務経歴書と履歴書の違い
職務経歴書と履歴書は、共に自己PRをするために必要な書類ですが、その用途や記載内容に違いがあります。
履歴書
履歴書は、自分自身の基本情報や学歴・職歴などを一覧で記載したものです。企業側が求める基本的な情報を網羅することが求められます。また、写真の貼付や手書きでの署名・日付も必要です。
一方で、職務経歴やスキル・資格等の詳細な内容は必要ありません。企業側から見て、応募者が採用にふさわしい人材か判断するための基礎情報として活用されます。
職務経歴書
職務経歴書は、自分自身がこれまで担当した業務内容や実績を詳細かつ具体的に記載したものです。企業側から見て、応募者の実力や適性を判断するために欠かせない情報です。
履歴書と比較すると、より専門的な知識やスキルについて記載することが求められます。また、具体的な成果物やプロジェクト名等も明確に表現する必要があります。
以上のように、履歴書と職務経歴書はそれぞれ役割が異なります。求人情報等で指定された場合には、正しいフォーマットで作成し提出することが大切です。
まとめ
職務経歴書は、転職活動をする上で必ず必要となる書類です。初めて作成する場合は、どのように書けば良いのか分からないという人も多いでしょう。しかし、この記事で紹介したポイントを押さえて作成することで、初心者の方でも簡単に作成することができます。自分自身の強み
をアピールし、職務経歴やスキルを具体的に記載することが重要です。また、自己PRや業績実績もしっかりとアピールすることで、転職活動において有利になることができます。
ただし、職務経歴書を作成する際には、いくつかの留意点もあります。例えば、職務経歴書のフォーマットや提出方法、枚数などは企業によって異なるため、事前に確認することが大切です。また、誤字・脱字にも注意し、見やすいフォントやレイアウトにすることも重要です。
さらに、職務経歴書を作成する際には、転職エージェントやキャリアカウンセラーに相談することもおすすめです。自分自身の職務経歴やスキルのアピールポイントを見つけるためのアドバイスや、職務経歴書の作成方法についてのアドバイスをもらうことができます。
以上が、初心者の方でも簡単に作成できる職務経歴書の例文と書き方についての紹介でした。転職活動をする際には、しっかりと職務経歴書を作成し、自分自身の強みをアピールすることが大切です。